学術講演

開催報告

日常臨床に結びつく歯周治療
2013.12.11

第3回学術
 平成25年11月24日(日)、タカラベルモント大阪本社会議室にて、浦野智先生を講師にお迎えし、「予知性の高い歯周治療の考え方とその実践」と題して、第3回学術講演会を開催致しました。
 講演の中で先生は、歯周治療において軸となる「コンセプト」は、バイオフィルムを除去し、清掃性の良い歯周環境を整える事が大事であると述べられました。患者にとって清掃性の良い環境は、我々術者にとってもメインテナンスしやすい環境であり、それが長期に安定する予後に繋がると述べられました。
その清掃性の良い歯周環境を作るため、歯槽骨レベルをできる限り整える事。生物学的幅径をできる限り確立する事が重要であると教えて頂きました。
 また、歯周治療の考え方として、初期病変を見逃さないように、日頃から十分時間をかけてレントゲン読影を行い、歯周治療に関する患者への説明を十分に行って、術者と患者が2人3脚で治療にあたる事や、メインテナンスの種類として、@予防的メインテナンス、A試験的メインテナンス、B妥協的メインテナンス、C治療後のメインテナンスの4種類について詳しく解説して頂きました。
 午後からは、再生療法を取り入れた症例や、インプラントを用いた症例、矯正治療を取り入れた症例等、先生がフルマウスで歯周治療に取り組まれた貴重な臨床症例写真を数多く用いて、丁寧に分かりやすく教えて頂きました。先生の拡大鏡の上に取り付けたカメラ画像を用いた、術者目線での歯周外科手術の動画なども拝見し、大変有意義な講演会だったと思います。
 歯周治療後の長期的な予後は、患者だけでなく、我々術者にとっても最大の喜びであり、先生の日々真摯に取り組まれている臨床の一端を拝見し、明日からの臨床に少しでも取り入れたいと強く思いました。

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