学術講演

開催報告

実践的咬合から補綴治療計画を考察(歯列弓の保全と咬頭嵌合位の安定)
2014.01.30

25年度第4回
25年度第4回
 朝日大学歯学部同窓会第4回学術講演会が平成25年12月15日(日)に大阪江坂のサニーストーンホテルにて開催された。講師には大阪SJCD最高顧問の本多正明先生をお招きし、「実践的咬合から補綴治療計画を考察」と題してご講演をいただいた。
 日常の歯科治療を成功させるためには補綴、歯周、歯内の関係を総合的に考慮し、さらに歯の位置、つまり矯正歯科も加えたチーム医療としての治療が重要であると述べられた。補綴治療では構造力学に合致した咬合面形態と磨きやすい軸面形態、そして犬歯誘導が可能な歯の位置関係をもとめ、歯周治療では炎症のコントロール、力のコントロールを行い、歯周補綴治療によってあらゆる機能に十分耐えうる歯列を造ることを最終的な目的とする。この目的達成のため咬合の治療により歯列の改善をめざす。
 咬合は@病的咬合、A生理的咬合、B治療咬合に分類される。病的咬合は解剖学的コントロール、生理学的コントロールの不調和によってもたらされ、両者が調和した状態が生理的咬合である。その生理的咬合へ調和させるため再構成することを治療咬合という。
 再構成の順序は@下顎等の位置の決定、A咬合高径の決定、B上顎中切歯の位置決定、C咬合平面の決定、D咬合支持の確保の順に進めていくことが重要であり守らなければならないことであると解説された。
 その後、上記の順序にしたがった症例の提示と説明があり、犬歯誘導の犬歯舌側面形態の付与などの解説があった。
 講演終了後も予定の時間を越えて活発な質疑応答、意見交換が行われ、有意義な学術講演会となった。
(文責 地方学術常務理事 野口勝司)

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