学術講演

開催報告

歯科衛生士業務を再考する 過去-現在-未来
2015.02.02
全身疾患を考慮した口腔衛生業務

2014 第4回
2014 第4回
 平成27年1月25日、大阪タカラベルモント本社会議室にて、標記講演会を栃木県宇都宮市 藤橋歯科医院の安生朝子先生をお迎えし、「歯科衛生士業務を再考する 過去-現在-未来」と題し開催されました。
 歯科衛生士になりたての頃の自分、歯科医師との関係、今社会に出てくる歯科衛生士との世代格差、考え方の差などを述べられ約束を守る大切さ、文字を書き伝える大切さについて現在の状況を肯定しつつ自身が考えていることを説明されました。
 自院の紹介の後、現在は患者さんの全身疾患の影響を十分に考慮しつつ口腔衛生業務に取り組む実例を説明され、ドライマウスへの対応では最近は高血圧の治療薬によっても生じることがあることがわかり、対応を検討するため勉強していることを述べられました。
長い期間にわたるメインテナンスでは骨隆起やブラキシズム、TCH(歯牙接触癖)等、力の問題の存在も考慮しつつ対応するため歯科医師との連携を密にし、咬合調整の必要性も日ごろから学ぶ必要性ついて説明されました。
 午後からは実際のプロービングの注意点、が説明されウォーキングプロービングについて説明されました。またルートプレーニングについては過去では根面歯石とともに壊死セメント質を除去するよう言われていましたが、歯頸部付近は根尖部付近に比べセメント質が薄く、その点を考慮せず行うと象牙質が露出してしまう恐れがあるため、現在では過剰にストロークしないようにすることが大事となっており、一部ではルートプレーニングの不要論まであることが説明されました。
 最後に高齢者医療について自身の親への介護の経験を通しての今後の取り組みついて説明されました。
長時間にわたり歯科衛生士業務の過去現在未来について語られ、受講生も真剣なまなざしで緊張感に満ちた講習会でした。
(文責:常務理事 野口 勝司)

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