学術講演

開催報告

歯科リハビリテーション料2に対応した最新の顎関節症の考え方と治療法
2017.09.12
―スプリント療法・運動療法の実際―

 平成29年7月2日、愛知県産業労働センターウインクあいちにて、医療法人田口歯科医院 田口 望先生をお迎えし、昨年保険に導入された歯科リハビリテーション料2に対応した最新の顎関節症の考え方と治療法―スプリント療法・運動療法の実際―と題して第1回学術講演会が開催されました。研修医の方も含め37名が受講されました。
 講演では、顎関節症は多因子疾患であり、咬合要因・解剖学的要因・生活習慣等の要因・機能的要因・心身医学的要因などが複雑に絡み合って発症する疾患であることを念頭におき治療にあたらなければならないことの説明がなされました。そして、世界標準の最新の顎関節症に対する考え方をわかりやすく説明されました。今までと治療法が大きく変わり、初期治療での生活習慣や悪習慣などへの指導、運動療法・スプリン療法など、可逆的な保存治療が大変重要であることの説明がなされました。そのうえで、歯科リハビリテーション料2が保険導入されたことによる具体的な治療方法と、書類の作成方法を指導して頂きました。特に運動療法は、まだ広くは知られていませんが、初期治療の第一選択として、術者によるマニピュレーション、筋・筋膜トリガーポイントに対するマッサージ、咀嚼筋・顎関節のストレッチと、術者の指導により患者自身が行う筋力増強訓練・開閉口運動療法・ストレッチ運動・マッサージ療法は有効な治療法であること。同じく初期治療の第一選択として大変有効なスプリン療法では、夜間のみ装着し昼間は必ず外すことが強調されました。
 午後からは、スプリント作成のデモが行われ、スクリーンに大きく映しながら正確なスプリントはどのようにしたら作成できるのかの解説が行われました。その後運動療法を実際に受講生の何人かの先生が体験され、力のかけ方など具体的な質問が多くありました。受講生の先生方は、大変熱心な先生が多く、講演後も40分以上質問が続き、最後まで大変有意義な講演会となりました。
 <文責 学術常務理事 福田 幸泰(14期)>

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