学術講演

開催報告

包括的治療の実践 −ペリオと補綴の相互補完をめざして−
2018.07.06
複雑な病態を呈する症例に対する包括的治療の実践

 平成30年6月24日(日)、タカラベルモント大阪本社会議室において、第一回学術講演会を開催いたしました。
 今回は本学出身の宮前 守寛先生に「包括的治療の実践 −ペリオと補綴の相互補完をめざして−」と題して講演いただきました。
 様々な原因により審美性や機能性を失った口腔環境、とりわけ歯周病やカリエス等により臼歯部のバーティカルストップが失われる事で、咬合の安定が得られなくなった場合等、再構築の困難な症例に対して、歯周病学的観点からのみではなく、補綴学的観点も加え、総合的にどのようにアプローチしていくのか、多くの実症例を交えてお話いただきました。
 午前中には、補綴前処置として歯の位置異常や歯周疾患及び歯肉縁下のカリエス等がある場合、歯周外科処置と矯正治療を行い、改善していく必要があるということで、@歯肉切除、A矯正治療、B歯周形成外科療法といった各論の中から特にB歯周形成外科療法について実際のスライド写真を見ながら説明がありました。
 午後には主に咬合の回復や安定のためのバイトプレートを用いた治療や、プロビジョナルに直接レジン添加することによる咬合の回復の過程なども見せていただきました。
 また、咀嚼筋のマッサージの方法について受講生をモデルにして実際に実技を行っていただきましたが、その効果は目を見張るようなものでした。
 そして最後に、歯科医として『誠意』『技術力』『コミュニケーション力』『洞察力』『判断力』『信頼』『スタッフ教育力』『矜持』を備えることが必要であるとの言葉をいただき、閉会となりました。

<文責 地方学術理事 鳥羽 聖朋(20期)>


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