学術講演

開催報告

CAMBRAを使用したう蝕予防管理と予防歯科診療の実際
2018.11.26
予防歯科を日常臨床に取り入れる仕組み作りを目指して

 平成30年11月18日(日)、タカラベルモント大阪本社会議室において第2回学術講演会が開催されました。演者は明海大学歯学部臨床講師の麻生幸男先生で、「CAMBRAを使用したう蝕予防管理と予防歯科診療の実際」と題してご講演いただきました。CAMBRAとは「Caries Management By Risk Assessment」の略で、米国65の歯科大学の中で40校が教育プログラムとして導入しているう蝕管理方法です。
 この方法の特徴は、エビデンスに基づき個人のう蝕リスクをシンプルに評価し、それに応じたう蝕管理がプロトコル化されていることです。その具体的な方法について、午前中は麻生先生に、まずリスクに伴うう蝕管理を行う動機と、う蝕リスクのパターン分析などに関してお話していただき、続いて麻生先生の診療所にご勤務の佐久間衛生士よりその具体的な方法についてお話しいただきました。
 その中で最も重要なリスクは唾液、糖質摂取量、細菌であり、その防御因子として使用薬剤をどのように用いるか、さらに患者さんへの説明方法、モチベーションを高める方法などを大変わかりやすくご説明いただきました。
 午後は麻生先生より、う蝕治療介入のタイミングやその具体的な治療方法について、続いて佐久間衛生士よりう蝕管理の実際を臨床例を交えながらご講演いただきました。予防歯科の重要性が叫ばれるようになって久しいですが、今回の講演会はいかに日常臨床に予防歯科を落とし込むか、患者教育やスタッフ教育、保険外診療の方法にまで話を広げられ大変有意義な講演会となりました。

<文責 学術理事 小嶋 盟(24期)>

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