健康増進の一環としての予防歯科
平成23年9月11日 大阪国際会議場にて「ヘルスプロモーション型予防歯科 ―スタッフのやりがいと来院者の安心を生み出す仕組みづくり―」と題して、香川県高松市で開業の高橋伸治先生による講演会が開催された。
予防歯科を導入することが経営安定の手段と考えている人が多いようであるが、医院経営のためにそれを利用しようとするとどうしても数字が気になり、自費率やリピート率などを目標にしてしまう。その結果、来院者を増やすための母親教室、院内新聞、イベントなどを企画する。これらは患者さんの本質的な来院動機にはならないということであった。
ところが、ヘルスプロモーションを前提とした予防歯科は来院者が喜んでくれ、医院のスタッフが生き生きと仕事をするための手段であると考えると、人・チームワークが大切だということに気づくことになる。また、口腔内を診るだけでなく、人の心をみると来院者は安心、スタッフは仕事ではなく患者さんのための行為だと考えるようになり、その結果、患者さんの信頼を得ることが出来る。3か月に一度の1〜12歳対象のカムカムクラブ、中・高校生対象のウエルカムJrクラブ、成人対象のウエルカム倶楽部といった定期健診においては驚きのリピート率(92%)であった。
ヘルスプロモーション型予防歯科を実践すると、患者さんも楽で簡単な治療ですむようになり笑顔で来院出来き、また、医院のスタッフのチームワークも育ててくれる歯科医院作りになることも今回の講演で勉強することが出来、大変有意義な一日であった。
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