口腔外科医と美容形成医が行う顎顔面美容外科の最前線
歯科医が手掛ける顎顔面形成の世界と全身管理
令和4年11月27日(日)13時より、Webにて第3回学術講演会を開催しました。講師には、銀座にて口腔顎顔面外科専門クリニックであるマックスファックス銀座クリニック院長 渡邊 裕之先生をお招きし『口腔外科医と美容形成医との顎顔面美容外科の最前線―歯科医が手掛ける顎顔面形成の世界と全身管理―』と題して自院より講演いただきました。本会会員と他大学出身者を含めて94名が登録されましたが、今回は矯正専門医の先生方の登録が多く見受けられました。
渡邊 裕之先生は、岐阜歯科大学卒業後、東京医科大学口腔外科学講座に入局し、病棟医長、外来医長、講師を経て渡欧、独 アルバートルードヴィヒ大学口腔顎顔面外科 Prof. R. Schmelzeisen、英 モリストン病院顎顔面外科Mr. A. W. Sugar、フィンランド ヘルシンキ大学口腔顎顔面外科 Prof. C. Lindqvistのもと顎顔面再生医療、顎変形症手術、外傷後顎変形症、顎顔面領域の再建手術を中心に研鑽を積まれ、2013年よりリッツ美容外科、セレスティアルクリニック東京に勤務後、2014年7月1日に形成外科医とともに医科歯科診療所として顎変形症、顔面外傷後変形治癒、顎骨発育不全などの症例を中心に審美面、機能面からの治療を行い、日本初のマキシロフェイシャルサージェリー(顎顔面口腔外科)を開院されました。
講演内容は、噛み合わせや歯並びだけを治療のゴールとせず、正しくバランスのとれた美しい顔面骨格と調和のとれた歯列の矯正をしなければならないと考える、また歯並びや噛み合わせに問題のない方でも顎顔面骨格の審美的バランスが悪い方は多くおられ、そのような顎顔面骨格に審美的問題がある方をバランスのとれた位置に矯正すると顔が小さくなり、皮膚にたるみが生じることや、目や鼻の形の印象が変化する場合がある。術後のこのような問題を解決するため美容外科医とタッグを組み顎顔面の審美的改善を行っている。審美的観点から見た顔面骨格の骨切り移動術における術前デザインの要点などを、正面と側面を含めた三次元的骨格分析など多くの症例を交えて講演を頂きました。
最後になりましたが、Webでの学術講演を快諾頂きました渡邊 裕之先生に、厚く御礼申し上げます。
<文責 福田常務理事(14期)>
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