学術講演

開催報告

健康寿命を支える歯科訪問診療  ―高齢者の心身特性と全身管理―
2023.11.01
訪問歯科診療を支えられる先生方へ

 令和5年10月29日(日)13時より、第2回学術Web講演会を開催した。講演は朝日大学歯学部口腔病態医療学講座 障害者歯科学分野准教授 安田 順一先生に、『健康寿命を支える歯科訪問診療―高齢者の心身特性と全身管理―』についてご講演いただいた。口腔の健康状態が健康寿命に影響を与えることは、医療や福祉関係者だけでなく一般の方々に認識されつつあり、高齢者は身体的・認知的な機能の低下や複数の疾患を抱えることが多く、特に通院困難な高齢者は口腔機能低下や口腔清掃不良状態になっていることが多い。この講演会では訪問診療を実施する現場に、はじめて出られる歯科医師でもわかりやすいように、訪問診療の基本的な考え方と、安全な診療を行うための知識と実施方法について具体的な方法を説明された。講師は臨床教授でもあり長年に障害者歯科・訪問診療に携わってこられた経験から、訪問診療は高齢者の心身特性と全身管理の考慮が必要であり、患者さんの口腔内の状態だけでは治療方針を決めることが出来ず、一人一人によって治療方針が違うことになることも多々あり、安全に治療するためには様々なことに考慮しなければならないことを説明された。歯科訪問診療はマイナーな分野であるが、最後の質問に出た小児在宅歯科医療実習研修会などは直ぐに定員が一杯になるなど、人数は少ないが熱心な先生方が多い、これから進めていかなければならない分野であることを再認識した講演会であった。
<文責>学術常務理事 福田 幸泰(14期)

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