歯科診療所と訪問歯科診療を繋いじゃえ!
谷口教授の摂食嚥下障害に対する熱い思いに感動!
令和6年10月27日、第1回学術講演会が、講師に本学歯学部口腔病態医療学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野教授の谷口 裕重先生と、同講座に在籍されている水谷 早貴先生、天埜 皓太先生をお招きし、開催されました。
講演の中で谷口先生は、現在、介護・医療の現場では、患者の全身の機能低下の改善のために、口腔機能改善・リハビリ・栄養の三位一体の取り組みを実践しており、その中でも特に口腔機能改善に注目が集まっている。つまり、口腔のスペシャリストである我々歯科医師や歯科衛生士に対する期待が高まっているという事になります。なぜ今、口腔機能が重要視されているかと言うと、それは超高齢化社会を迎える現代において、高齢者患者の口腔機能低下の改善が、全身機能低下の改善やサルコペニアの改善に繋がるからである。
口腔機能の低下は、ひいては摂食嚥下障害を引き起こします。摂食嚥下障害と聞くと、一般の開業医は中々手を出しづらいイメージを持つ先生方も多いと思いますが、谷口先生は、とかく我々歯科医師は、患者の齲蝕治療や咀嚼機能の改善をはかるために義歯の作製等、治療することに目を向けがちになりますが、一旦その事は置いておいて、まずは口腔ケアを徹底する。そうする事で、患者が口から栄養を摂る環境作りが出来る。そこから、歯科医師自身が、出来る範囲で出来る事を行う。積極的な治療だけでなく、患者の気持ちに寄り添う事が一番大事だとおっしゃっておられました。その事が、特に印象に残りました。
<文責>学術担当理事 月野 伸一(26期)
|